管理栄養士として新卒で入社した、委託給食会社での実体験。
今回は、最後(4つ目)の現場についてお話していきます。
「はじめから読みたい方」は、以下の記事からご覧ください。
委託給食会社│4つ目の現場「特別養護老人ホーム」
4つ目の現場は、100床の特別養護老人ホームでした。
今までは全て病院だったので、初めて老人ホームでの勤務です♪
委託給食会社│病院で勤めていた時との違い
まず、初日に感じたことは
- 病院とは違い入退院がないため、食数の変動が少ない
- 個別対応が多く、複雑
特別養護老人ホームは病院と違い、この施設で最期を迎える方がほとんどで、退所されない限り出入りがないため、人数の変動が少なかった印象があります。
※短期(ショート)で利用する方もいたので、そちらの方々の変動は少しありました
生活の場である特養では「なるべくリクエストを叶えてあげよう」ということで、個別対応が多くて食札に書ききれないくらい複雑でした
委託給食会社│仕事内容
仕事内容は「検収・仕込み・盛り付け・検品・配膳・下膳・洗浄」がメイン。
他に、新しく覚えた仕事は
- 献立作成
- おやつ作り
- 帳票類の管理
献立作成
施設にある食事摂取基準(病院でいう約束食事箋)に沿って「常食の献立」を立てます。
立て終わったら、常食をベースにして「療養食(糖尿病、腎臓病等)」へと展開ていく作業です。
前の現場で実際調理をしていたおかげで、療養食への展開のポイントが分かったので、調理は大変でしたが経験できて良かったなと改めて思いました。
おやつ作り
施設側の管理栄養士さんから、なるべく手作りおやつを出してほしいと要望があったため、おやつは必ず手作り。
プリン、ゼリー系、スイートポテト・・・など色んな種類のおやつを作ってきましたが、中でも苦労したものがケーキでした。
なかなか思うようにスポンジが膨らまず、仕事の合間に何度も温度・焼き時間を変えるなど試行錯誤を繰り返して、ようやくきれいに焼けるように成長◎
帳票類の管理
大量調理マニュアルに沿って厨房は運営をしているため、運営をするために必要な帳票類(中心温度記録表、冷蔵・冷凍庫の温度管理など)を全て管理していました。
委託給食会社│大変だった点
責任者として初めて異動して、いきなり衝撃的なことがありました。
なんと!!前任の栄養士責任者さんが、辞める前に「過去のデータや資料を全て削除・廃棄」していたんです…
相当、会社を恨んでいたようですね…涙
幸いにも、もう1人栄養士さんがいたので、聞きながら引継ぎはできましたが
「毎年行っている行事や、イベント、手作りおやつのレシピなど」については全く分からなかったので、施設側の管理栄養士さんに過去の写真を見せてもらいながら、調理師さんと栄養士で試行錯誤しながら対応をすることもありました。
大変な思いをしましたが、試行錯誤したおかげで身に付いた知識は今でも役立っているなと感じます
委託給食会社│得られたこと
この現場で新たに得られたことは
- 指導力
- 大量調理における、おやつ作り
自分は責任者として指示を出す側だったので、より現場のことを把握して的確に指示を出さなければいけませんでした。
そのため、初めはどんな指示を出していけばいいのか分からないことだらけでしたが、過去に自分が出された指示を思い出しながらやっているうちに、自然と指示を出せるように♪
管理栄養士は一人職場の所が多いので、指示の出せない管理栄養士は必要とされない!と感じていたのでいい経験でした
おやつ作りに関しては、家庭で作る時の材料の分量(割合)が大量調理になると若干異なる点や、加熱温度・時間も違うので、とても勉強になり今でもその知識は役立っています。
転職活動→退職
委託給食会社は、早番や遅番があり勤務時間が毎日異なりハードですが、厨房業務に必要な知識を学ぶことができました。
そのため、全体の業務を理解して自信がついた頃、転職活動を開始。
転職先が決まったため、より管理栄養士として成長できそうな病院へ就職しました。
【実体験】管理栄養士「委託給食会社での仕事」│まとめ
以上、【実体験】管理栄養士│委託給食会社での仕事でした。
委託給食会社で実際に学んできた知識のおかげで、保健所の監査対応や、衛生面の指導、献立面の指摘などを自信をもってできているので、仕事内容は大変でしたが貴重な経験ができたなと感じています。
皆さんも自分がどういう経験を積みたいか?将来どうなっていきたいか?漠然とでもいいので考えて、いい就職先を見つけてみてください
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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